事務局メンバーによる、OpenID関連のあれやこれや
OpenID Foundation(OIDF)は、初開催となるグローバルカンファレンスの開催日程を発表できることを嬉しく思います。本カンファレンスでは、デジタル・アイデンティティのエコシステム全体から、リーダー、イノベーター、意思決定者が一堂に会します。
目的は、エコシステム同士をつなぎ、ベストプラクティスを共有し、グローバルな相互運用性を加速させることです。
2027年のカンファレンスでは、戦略的な示唆、実務的な協働、コミュニティの交流のバランスをとるため、3日間の構成をより洗練させて提供します。
この構成により、イベント期間中に最大で11以上のワーキンググループ・セッションを実施でき、戦略的議論と並行して実質的な成果を生み出すことを目指します。
2027年のプログラムは、現在のデジタル・アイデンティティを形づくる重要テーマに焦点を当てます。例として、以下を扱います。
参加者は、厳選されたコンテンツ、実務に直結する示唆、現場の経験にもとづく知見の共有を通じて、エコシステム横断での導入と普及を加速するためのヒントを得られます。
2027年カンファレンスは、ロンドン屈指の象徴的かつ歴史的な場所である etc.venues County Hall で開催されます。
メインカンファレンスはサウスバンク・ウィング(3階)で実施されます。County Hallは、1980年代後半まで60年以上にわたりロンドンの地方行政の本部として使用されていた建物であり、その中でも印象的な空間が会場となります。
2日目と3日目は4階へ移動し、ワーキンググループ会合、協働セッション、エコシステム主導の各種アクティビティのための専用スペースを提供します。
この特別な環境は、デジタル・アイデンティティ分野の世界的リーダーを結集するのに最適な舞台です。歴史、規模、そして現代的なカンファレンス設備を兼ね備えています。
本カンファレンスは、技術専門家に加え、オープンファイナンス、オープンヘルス、デジタル・アイデンティティネットワーク、公共部門の取り組みなど、大規模なアイデンティティおよびデータ・エコシステムを推進する実務家が集う場です。さらに、開発機関や標準化団体などのグローバルパートナーも参加します。
想定参加者は以下のとおりです。
日程のご案内(日程確保してください)
政策を形づくる立場の方、基盤を構築する方、アイデンティティ・ソリューションを展開する方など、将来のアイデンティティ・エコシステムに本気で取り組むすべての方にとって、必見のイベントです。
参加登録、会場、スポンサー機会、全プログラムに関する追加情報は、今後数か月のうちに順次公開します。
それまでの間、ぜひ日程を確保のうえ、ロンドンで開催される OIDF 2027 にご参加ください。
OpenID Foundationは、スイス ジュネーブのPalexpoで今年9月1日から3日に開催される Global Digital Collaboration (GDC) Conference の共同主催者を務めることをお知らせします。
GDCは、一般的な業界カンファレンスではありません。標準化団体、政府間機関、オープンソース財団、NGOからなる連合が、明確な目的のもとに結集して開催するものです。その目的は、デジタルアイデンティティ、クレデンシャル、ウォレットに関わる、国や地域の制度をまたぐ複雑な課題に取り組むことです。これらは、単一の組織だけでは解決できません。
OpenID Foundationの会員は、3日間すべてのプログラムに参加できる無料チケットを登録できます。チケットには限りがあるため、Foundationでは、特にカンファレンスの議題に関連の深い活動をされている会員の皆さまに、早めの登録をおすすめしています。
GDCの議題は、クレデンシャルのフォーマット、ウォレットのアーキテクチャ、認証、フェデレーション、越境時における相互運用性、プライバシー、セキュリティ、AIなどを扱います。これらは、OpenID Foundationのワーキンググループが現在まさに策定を進めている領域と重なります。
参加団体には、W3C、ISO、Linux Foundation、OpenWallet Foundation、UNDP、世界銀行などが含まれます。これらの関係者と一か所で出会える貴重な機会です。
GDCのワーキングセッションは、イベント当日後も続く具体的な成果を生み出すことを目的として設計されています。これには、継続的に活動するCollaboration Groupの立ち上げも含まれます。
OpenID Foundationが共同主催者であることにより、会員の皆さま、ワーキンググループの成果物、そして策定中のOpenID Foundation標準が、ジュネーブで生まれる成果の方向性を形づくる要素となります。
OpenID Foundation事務局長のGail Hodgesは、次のように述べています。
「このカンファレンスは他にないユニークなイベントであり、OIDFの技術的取り組みを、より広い国際的な政策議論と実装の議論へと接続する貴重な機会です。政府や多国間機関と直接対話し、グローバルなデジタル基盤の方向性をともに定める一助となります。」
なお、個別の登壇者と別途合意がない限り、全体を通してチャタムハウス・ルールが適用されます。
参加登録、ならびにイベントや議題の詳細は、以下をご覧ください。
GDC 2026 Tickets via OpenID Foundation · Luma
FAPIは導入が広がり、実装が成熟してきました。そして今、継続メンテナンスが初期の実装と同様に重要となっています。特に管理が難しい課題の一つが、TLS暗号スイートの扱いです。
FAPIは、広く普及しているインターネット標準仕様を前提としています。これまでこの設計方針は有効でしたが、同時にこれは、前提とした標準仕様のライフサイクルに伴う変化の影響を受けることを意味します。暗号スイートは不変ではなく、研究者や標準化団体によって、新たに追加されたり、分類が見直されたり、非推奨とされたりするためです。
この記事では、FAPIワーキンググループが、この課題にIANA(Internet Assigned Numbers Authority)レジストリへの準拠によってどう対応しようとしているかを説明します。FAPI仕様と適合性テストの今後の変更点を解説し、実装コミュニティがTLS 1.3へ移行すべき理由を述べます。
インターネットコミュニティは、以下の複数の仕組みを組み合わせてTLS暗号スイートを管理しています:
IANAレジストリでは、各暗号スイートのエントリに以下の情報が関連付けられています:
これは意図的な設計です。標準化団体は、安全で有用と判断されれば新たな暗号スイートを導入しますが、より優れた代替手段が登場したり脆弱性が発見されたりすれば、既存のものを非推奨とします。このモデルゆえに、静的に「許可リスト」を定めても、それはいずれ時代遅れになってしまうのです。
FAPI 2.0セキュリティプロファイルは、TLSのセキュリティ要件を、現在RFC 9325として公開されているBCP 195に委ねています。これは仕様策定時点では適切な判断でした。しかし、RFC 9325自体がその適用範囲を明示的に限定している点に注意が必要です。
重要なのは、RFC 8446がこれらのアルゴリズムを、TLSのバージョンに関わらず、「現代的で安全な構成」として扱っていることです。
最近の一件が、暗号スイートを静的に規定することの難しさを露呈しました。
あるFAPI 2.0準拠の実装が、TLS 1.2接続でサーバーがTLS_ECDHE_RSA_WITH_CHACHA20_POLY1305_SHA256という暗号スイートを提示したために、適合性テストに失敗したのです。その理由は、FAPI 2.0適合性テストがTLS 1.2に対してBCP 195(RFC 9325)を厳格に解釈し、上記の限られたAES-GCMスイートしか許可していなかったのです。
しかし、ChaCha20-Poly1305は強力な現代的暗号であり、RFC 8446 セクション9.1で定義されている通り、TLS 1.3では実装が必須の暗号スイートです。また、AESのハードウェアアクセラレーションを持たないプラットフォームでのパフォーマンス向上を目的に設計されています。
この事例は、RFC 9325のTLS 1.2用リストを厳密に適用することが、IETFのより広範な意図(強力な現代的暗号を推奨する)と矛盾する場合があることを示しました。実際には、適合性テストの要求と、現実世界での暗号技術のベストプラクティスとの間に齟齬が生じる結果となったのです。
この問題を受け、FAPIワーキンググループは、TLS暗号管理に対するより明確で持続可能なアプローチを公式に定めようとしています。
IANAが新たな推奨暗号スイートを登録した場合:
暗号スイートが非推奨とされたり、推奨ステータスから外されたりした場合、その移行は予測可能な段階的アプローチに従います:
具体的なタイムラインは別途公表されますが、その意図は、FAPIやBCPガイダンスで既に想定されている12か月の期間と整合する、明確で混乱の少ない移行の機会を提供することにあります。
前述のライフサイクルガイダンスはTLS 1.2と1.3の両方に適用されますが、戦略的な方向性は明白です。実装コミュニティはTLS 1.3の導入を最優先すべきです。
IETFは、プロトコルに関する見解を明確に転換し、TLS 1.3を必須とし、TLS 1.2はオプションサポートに移行する方針を示しています。
この立場は、近く更新予定のRFC 9325に反映され、正式な変更となります。以下は、RFC化が目前(AUTH48段階終了済み)のドラフト draft-ietf-uta-require-tls13-12 のセクション5からの抜粋です:
...この文書は、[RFC9325]のセクション3.1.1に記載された推奨事項に対し、以下の2点を変更する:
FAPIの実装環境においても、これは進むべき道筋を明確に示すものです。可能な限りTLS 1.3を有効化し、優先して使用すべきです。 TLS 1.2は、運用上やむを得ない場合にのみ維持してください。
近日中に、正誤表の草案やテストスイートの変更を含む詳細を共有する予定です。計画されている更新は以下の通りです。
これらの更新には、前述のIANAレジストリ準拠アプローチが盛り込まれます。
すべてのFAPI関係者には、以下のステップを実施されることをお勧めします。
FAPIは、オープンバンキングおよびオープンファイナンス分野におけるセキュリティのグローバル標準として主導的立場にあり、安全で相互運用可能なデータ共有を実現するため多くの国で採用されています。この規模で相互運用性と高いセキュリティを維持するには、関係者間の調整、透明性、そして予測可能性が不可欠です。
FAPIワーキンググループは、強力で現代的(モダン)な実装が不利益を被ることなく、かつ高いセキュリティ水準を維持できるようにすることを目指しています。FAPIをIANAレジストリにより密接に連携させ、TLS 1.3への移行を推進する今回のアプローチは、エコシステムの長期的な健全な発展を最もよく支えるものと考えています。
Juliana Cafik氏(独立系アイデンティティ標準・ソリューションアーキテクト)による寄稿です。Juliana Cafik氏は、mDL向けのOIDF NIST NCCoEプロジェクトのコントリビューターでもあり、OpenID FoundationのOIDC4IDA Claims Registration(クレーム登録)拡張仕様のリードエディターも務めています。
NIST NCCoE モバイル運転免許証(The NIST NCCoE Mobile Driver's Licenses:mDL)プロジェクト(Special Publication 1800-42)は、金融分野のセキュリティにとって大きな転換点です。受動的なデータ収集に依存する方法から、検証可能なアイデンティティを実現するための明確なロードマップへと舵を切る内容となっています。
本ガイダンスは、mDLに基づく手続きが既存のコンプライアンス要件とどのように整合するかを示すことで、これまでの「事後対応的」な監査対策から、顧客識別プログラム(Customer Identification Program:CIP)に対する「事前対応的」な確信へと発想を転換させます。このアプローチは、デジタル・オンボーディングの最初の入口(受付段階)での信頼性と堅牢性を重視し、オンボーディング時のリスクを最小化する考え方です。政府が裏付ける信頼の基点(trust anchor)に根差し、NIST 800-63-4のアイデンティティ保証に基づくNISTアーキテクチャは、デジタル・オンボーディングを効率化するための機械可読なエビデンスを提供し、リスクベースの判断を可能にし、変化する規制要件への対応を支えます。
金融機関はいま、合成アイデンティティ詐欺の前例のない増加、巧妙なディープフェイク、そして従来の画像ベースの本人確認を通用しにくくする自動化された自律型(エージェント型)AI攻撃に直面しており、極めて重要な局面にあります。mDLは、権威ある発行元である州の車両管理局(DMV)によって暗号学的に署名され、金融機関側のリライングパーティ(依拠当事者)によって検証される、検証可能なアイデンティティ証跡です。NIST SP 1800-42の枠組みは、mDLの普及に不可欠な透明性と説明責任、そして現代的な監督のための基盤を提供します。
NIST SP 1800-42Aは現在、5月8日までパブリックコメントを受け付けており、NISTは4月23日にウェビナーを開催します。OpenID Foundationを通じてフィードバックを提出したいコミュニティメンバーは、director@oidf.org に連絡することができます。
この実践ガイドは、NISTの専門家、主要金融機関、州DMV、非営利団体、OpenID Foundation、主要テクノロジー企業、ウォレット提供事業者が、約2年にわたり協働してきた成果です。報告書のエグゼクティブサマリーでは、この業界横断の取り組みの目的について、「市場にある技術を用いて金融機関が標準とベストプラクティスを実装し、金融機関におけるmDL導入によって得られうるセキュリティ、プライバシー、ユーザビリティ、信頼性、コンプライアンス上の便益を実現できるよう支援すること」と述べています。
OpenID Foundationは、NIST NCCoEプロジェクトに参加して報告書に貢献したことに加え、NISTおよび業界パートナーと複数の相互運用性イベントを共同開催してきたことも誇りに思っています。実際のデジタルウォレットや企業インフラに対して標準を検証することで、基盤となる仕様を成熟させ、相互運用性を実証し、実装における知識・仕様・セキュリティ・プライバシー・保証の不足点を特定しています。政府、金融、標準化、技術の各領域をまたぐ協働こそが、米国およびグローバルで、高保証のデジタルアイデンティティ資格情報を金融業界が採用する流れを前に進め、その安全性を確かなものにしていきます。
NIST NCCoEが定義するアーキテクチャの中核には、フレームワークを支えるいくつかのプロトコルがあります。
これらの標準は、相互運用性イベントとNISTの技術評価を通じて検証されました。検証にあたっては、金融機関の口座オンボーディングに必要となる非同期プロセスを成立させるために、OpenID Connectが用いられました。
OpenID Foundationは、理事会および専門のコントリビューターの方針のもと、NIST NCCoEプロジェクトとSP 1800-42Aによって築かれた基盤を踏まえて取り組みを進めています。目的は、分野や法域に依存しない高保証のKYCプロセスを支えるために必要な、アイデンティティのclaimsとその値(Values)を定義することです。これはNCCoE参加者からのフィードバックとも直接一致しており、そこでは、発行者からRelying Parties(RPs)へ身元確認(Identity proofing)の保証レベルを伝達できるようにすることが、重要な要件として強調されていました。OpenID Identity Assurance Schema Definition 1.0およびOpenID Connect for Identity Assurance Claims Registration 1.0を拡張することで、このフレームワークは、顧客の本人性について、防御可能な「合理的な確信(Reasonable belief)」を確立する助けになります。
この新しい作業項目は、eKYC & IDA Working Groupで正式にホストされています。この取り組みには、Internet Identity Workshop(IIW)Conferenceにおいて他の標準開発組織と行った予備的な意見交換も取り込まれており、将来的にはISO/IEC SC17 WG10との整合も計画されています。個人、政府、組織の皆様には、このフレームワークを国際的に協力して厳しく検証し、正式な仕様として取りまとめるために、FoundationのeKYC & IDA WGへ参加することが強く推奨します。
参加はすべての方に開かれています。Contribution Agreementに署名すれば、費用負担なく誰でも貢献でき、また同意書により、より広いコミュニティの利益のために貢献が適切な法的保護の対象となることが確保されます。
OpenID FoundationのVice ChairであるDima Postnikov氏は次のように述べています。「世界的に、多くの金融機関、通信事業者、そして他の規制産業の企業が、mDLの受け入れ開始に向けた準備を進めています。これらの組織がこの文書に依拠して運用を始めるには、自らの義務に準拠していることを確実にするための追加情報が必要です。NISTによる本報告書と、eKYC working groupでの新しい作業項目は、mDLの採用に限らず、あらゆるcredential、そしてデジタルアイデンティティへの依拠一般にとって重要な成果です。」私たちは、他の法域でも同様の結論に急速に至っていると見ています。
eKYC and IDA WGの新しいwork itemについて4つの法域と初期協議を行った結果、各市場においてプロトコルが金融機関やその他の重要セクターをどのように支援できるか、またローカル目的と越境目的の双方を支え得るグローバルな標準アプローチをどのように推進できるかに、明確な関心があることが分かりました。
OpenID FoundationはSIDI Hubの共同主催者として、他の共同主催組織とともに、デジタルcredentialを用いた「open a bank account」というユースケースの重要性を確認しました。SIDI Hubは、4大陸で2年間に7回のサミットを開催し、45か国以上を招集しました。得られた知見の1つは、「opening a bank account」のような代表的ユースケースを実現するために、デジタルアイデンティティの国内および越境の相互運用性に対する強い需要がある一方で、世界の銀行が何を必要としているのか、そしてその情報をプロトコルのレベルでどのように伝えるのかが主要なつまずきになっていることでした。NISTの報告書と新しいOIDF work itemを組み合わせることで、前進するための道筋が示されます。
地域レベルでは、EUは2027年末までに、欧州のすべての金融機関がEU Digital Identity Wallets(EUDIW)からのVerifiable credentialsを受け入れられるようにし、地域的な相互運用性を実現しようとしています。そのため、この取り組みはEUの地域目標に照らして特に良いタイミングです。
デジタルウォレットとVerifiable digital credentialアーキテクチャを推進する法域にとって、Verifiable digital Credentialを用いる利点はますます明確になっています。こうした動きが進むにつれ、金融機関と消費者が、口座開設のような、より簡素で包摂的なユースケースから利益を得られることへの理解が広がるだけでなく、AIによるサイバー攻撃がもたらす新たな脅威を軽減できる可能性への認識も高まると私たちは見込んでいます。
年月は、時によって静かに過ぎていきます。
しかし、OpenID Foundationにとって、2025年はそうした年ではありませんでした。
今年のOpenID Foundationコミュニティにおける進展の速度と規模は、実に目覚ましいものでした。
それがあまりにも顕著だったため、私たちは2025年の歩みをこの「Year in Review」レポートとしてまとめることにしました。
ここに記された物語を、私たちは心から誇りに思います。
2025年は、国際的な認知が新たな段階へ到達した年でした。
ITU(国際電気通信連合)が、OpenID Foundationの仕様を初めて国際標準として正式に採用したのです。
さらに3つの仕様ファミリーがISOの投票を通過し、ISO/IECのPAS(Publicly Available Specification)として認められました。
相互運用性が、目標から、繰り返し確認できる「証拠に基づく現実」へと移りました。
そしてOpenID Foundationの標準は、実証実験の域を出て各国の基盤へと本格的に組み込まれ、医療システムを守り、デジタルウォレットを実現し、世界中の数百万人の金融データを保護しています。
技術面の成果に加えて、2025年にはFoundationが、今日のデジタルアイデンティティにおける差し迫った課題について、議論をリードする立場として一段と踏み込みました。
具体的には、死後にデジタル資産やアカウントを社会としてどう扱うのか、また自律型AIエージェントをいかに安全に認証し、統制と運用(ガバナンス)を行うのか、といった論点です。
これらは政府、企業、市民が今後数年にわたり向き合う必要のある課題であり、私たちはその議論の形成に貢献できていることを誇りに思います。
今後に目を向けると、勢いはすでに増しています。
数十の政府やエコシステムの運営主体が、デジタルウォレットおよびVerifiable Credentials関連プログラムの基盤として、OpenID Foundationの標準を採用しました。
これにより、2026年以降、何千万人もの人々が日常のサービスでこれらの仕様を利用するための土台が整いました。
メンバー、貢献者、パートナーからなる私たちのコミュニティは、これまでになく強固で、関与も活発です。
2025年が示すとおりであれば、2026年もまた記録に残す価値のある一年になるでしょう。
完全版レポートはこちらからお読みください:OIDF_2025_Year_in_Review