事務局メンバーによる、OpenID関連のあれやこれや
年月は、時によって静かに過ぎていきます。
しかし、OpenID Foundationにとって、2025年はそうした年ではありませんでした。
今年のOpenID Foundationコミュニティにおける進展の速度と規模は、実に目覚ましいものでした。
それがあまりにも顕著だったため、私たちは2025年の歩みをこの「Year in Review」レポートとしてまとめることにしました。
ここに記された物語を、私たちは心から誇りに思います。
2025年は、国際的な認知が新たな段階へ到達した年でした。
ITU(国際電気通信連合)が、OpenID Foundationの仕様を初めて国際標準として正式に採用したのです。
さらに3つの仕様ファミリーがISOの投票を通過し、ISO/IECのPAS(Publicly Available Specification)として認められました。
相互運用性が、目標から、繰り返し確認できる「証拠に基づく現実」へと移りました。
そしてOpenID Foundationの標準は、実証実験の域を出て各国の基盤へと本格的に組み込まれ、医療システムを守り、デジタルウォレットを実現し、世界中の数百万人の金融データを保護しています。
技術面の成果に加えて、2025年にはFoundationが、今日のデジタルアイデンティティにおける差し迫った課題について、議論をリードする立場として一段と踏み込みました。
具体的には、死後にデジタル資産やアカウントを社会としてどう扱うのか、また自律型AIエージェントをいかに安全に認証し、統制と運用(ガバナンス)を行うのか、といった論点です。
これらは政府、企業、市民が今後数年にわたり向き合う必要のある課題であり、私たちはその議論の形成に貢献できていることを誇りに思います。
今後に目を向けると、勢いはすでに増しています。
数十の政府やエコシステムの運営主体が、デジタルウォレットおよびVerifiable Credentials関連プログラムの基盤として、OpenID Foundationの標準を採用しました。
これにより、2026年以降、何千万人もの人々が日常のサービスでこれらの仕様を利用するための土台が整いました。
メンバー、貢献者、パートナーからなる私たちのコミュニティは、これまでになく強固で、関与も活発です。
2025年が示すとおりであれば、2026年もまた記録に残す価値のある一年になるでしょう。
完全版レポートはこちらからお読みください:OIDF_2025_Year_in_Review