事務局メンバーによる、OpenID関連のあれやこれや
西バルカン諸国政府は、10月1日と2日に開催された第6回西バルカン・デジタルサミットに、地域の専門家、閣僚、欧州連合代表、世界銀行、OpenID Foundationをはじめとする世界中の専門家を招きました。このイベントの主要な成果は、西バルカン6カ国が西バルカン6カ国の相互運用可能なデジタルIDウォレットとトラストサービスの実現に関して、「地域的に相互運用可能なデジタルアイデンティティウォレットの実装、トラストサービスの整合、規制および技術的能力の強化に合意することで、西バルカン6カ国は、EU eIDAS 2.0基準に沿って、市民と企業のための安全でシームレスなデジタルアクセスの推進に取り組むことを約束する」という共同声明に合意しました。
OpenID Foundationは、共同声明と、西バルカン6カ国が相互運用性をお互いの間および欧州との間で優先的に追求し、EU eIDAS 2.0基準に整合するという先見性を称賛します。また、EU eIDAS 2.0が、オープンOpenID Foundationの国際標準(OpenID for Verifiable Presentation 1.0、OpenID for Verifiable Credential Issuance 1.0、High Assurance Interoperability Profile 1.0を含む)を参照していること、さらにETSI、ISO/IEC、FIDO、W3C、IETF、Cloud Signature Consortiumなどの他の標準化団体の基準も参照していることは特筆すべきといえるでしょう。
OpenID FoundationのVice ChairであるDima Postnikov氏は、「デジタルウォレット - 安全で効率的なソリューションによる公共サービスの推進」をテーマとしたメインステージパネルに参加しました。
このパネルは、NextsenseのCEOであるVasko Kronevski氏がモデレーターを務め、Dima氏は以下の専門家とともに登壇しました:
デジタルウォレット、相互運用性、サイバーセキュリティは、このパネルディスカッションの主要テーマであり、サミット期間中の他の多くのプレゼンテーションや議論でも中心的な話題となりました。OpenID FoundationのVice ChairであるDima Postnikov氏は、ステージ上で次のように述べました。「単独で取り組まないでください。協力し合い、業界と連携することで、機能的に優れ、安全で相互運用可能なデジタルトラストインフラを提供できます。」
Executive DirectorのGail Hodges氏は次のように述べました。「OpenID Foundationは、西バルカン諸国、および世界銀行やEUなどのパートナーが、この野心的だが極めて重要な域内デジタルアイデンティティ・ウォレットプログラムを実現する取り組みを支援する準備ができています。OpenID Foundationは、バルカン諸国だけでなく、他の標準化団体や非営利団体とも協力し、西バルカンの政策が基盤となる標準や適合性ツールを通じて実現できるよう取り組み続けます。」
各国と標準化団体の双方向の協力により、すべての国とその住民および企業が、安全でプライバシーを保護し、相互運用可能でスケーラブルなデジタルアイデンティティソリューションから等しく恩恵を受けることができます。各種の仕様の他に、OpenID Foundationは、Ecosystem Support Community Groupなど、エコシステムの専門家が集う安全な場も提供しています。このコミュニティグループは、政府やエコシステムの意思決定者がベストプラクティスを共有し、エコシステムと実装、ロードマップを継続的に進化させるために設計されています。
サミットを主催し、OpenID Foundationに参加の機会を与えてくださった北マケドニアデジタル変革省と Minister Stefan Andonovski大臣、そして世界銀行のGoran Vranic氏とStela Mocan氏、北マケドニアデジタル変革省のBojana Naumoska氏に、OpenID Foundationをこの素晴らしいイベントに招待していただいたことに感謝いたします。